柴犬コインに投資するのはもう遅い?投資リスクや暴騰の可能性を解説

柴犬コイン もう遅い
目次

柴犬コイン(SHIB)に投資するのはもう遅い?

柴犬コインは今から利益を出すのはもう遅い可能性があります。

柴犬コインはいわゆるミームコインと呼ばれる暗号資産の代表格です。
2020年のリリースからわずか1年で天文学的な値上がりを記録し、多くの投資家の注目を集めました。

まずは柴犬コインの現状の価格や相場状況を振り返り、なぜもう遅いのかを解説します。

2025年7月時点の価格・出来高

柴犬コイン価格
CoinMarketCap

2025年7月7日時点のSHIB価格は約$0.000012で、時価総額は70億ドルと時価総額ランキング19位に位置しています。

時価総額とは、発行済みトークン総数に現在価格を掛け合わせた指標で、企業でいう株式時価総額に相当します。

24時間出来高は1.3億ドルに達し、依然として厚い流動性が確保されています。流動性の高さは大口投資家の出入りを容易にし、価格の急激なスプレッド拡大を抑制する効果があります。

特にGateでは1日当たり5000万ドル超のSHIBが取引されており、主要板がクッションの役割を果たして短期的な価格変動を緩和しています。

主な取引所別出来高
  • Gate:5000万ドル
  • Binance:4300万ドル
  • Coinbase:1700万ドル

このように複数取引所で比較的均等に流動性が分散していることは、売買執行の安定性に寄与しています。

ピーク時からの下落率と再上昇の可能性

柴犬コイン価格
CoinMarketCap

柴犬コインは2021年10月にピークを迎え、最大700万%超の累計上昇率を記録しました。

現在価格はピーク比で約-90%下落しており、大規模反落後の持ち直し局面にあると言えます。
2025年第2四半期には16か月ぶり安値$0.00001005を付け、その後17%反発しましたが、依然として往復ビンタを警戒する声が根強く残ります。

過去の100倍が再現されるには現実的には難易度が高いとの見方が大勢です。

柴犬コイン(SHIB)がもう遅いと言われる3つの理由

冒頭の価格動向からは一見まだ伸びしろがありそうにも映りますが、今から10倍を狙うのは現実的ではありません。

柴犬コインがもう遅いと言われる3つの理由
  • 時価総額が大きく10倍は現実的に難しい
  • バーン速度が追いつかず供給過多が続く
  • 規制強化と高い税負担がリスクリワードを圧迫

時価総額が大きく10倍は現実的に難しい

柴犬コインの時価総額は70億ドルに達しており、10倍化すると700億ドルとなります。

これは2025年7月時点でイーサリアムの約4分の1、ドージコインの約2倍に相当する規模で、暗号資産市場全体の資金流入が大幅に増えない限り到達は困難です。

過去の爆発的上昇は「規模が小さかったからこそ起きた」側面が強く、同じ確率で再演を期待するのは賭けに近いと言わざるを得ません。

この時価総額の重みは大型株と新興株の伸び率の違いと同様の構図で、リターン期待値の天井を押し下げる要因となります。

バーン速度が追いつかず供給過多が続く

バーンとは、トークンを永久に使えないウォレットへ送付して流通量を減らす仕組みです。

2025年6月にバーン率が112000%急騰し1.16億枚が焼却されるなど話題になりましたが、総供給量589兆枚に対しては微々たる削減に留まります。

直近でも4000%のバーン率上昇が見られるものの、日常的なインフレ抑制策としてはまだ力不足という評価が一般的です。

供給縮小が価格に十分反映されるまでには長い時間軸が必要で、短中期の価格押し上げ材料としては弱い点が「遅い」と言われる原因になっています。

規制強化と高い税負担

米国SECは多くのミームコインが証券法の対象外とし、投資家保護の網が十分でないと警告しています。日本でも暗号資産は雑所得扱いで、最大税率55%が適用される点が株式やETFとの差を広げています。

加えて日本FSAは2026年に暗号資産を金融商品へ格上げしインサイダー規制を導入予定で、ミームコイン投資はハードルが上がる見通しです。

リスク当たりのリターン(リスクリワード)は小型新規銘柄に比べ見劣りするとされ、今から買う意味は薄いことをより強くする理由になります。

柴犬コイン(SHIB)の将来性は?

柴犬コインは今後の将来性はあまり期待できませんが、価格上昇に寄与する可能性がある材料も解説します。

柴犬コインの価格上昇に寄与する可能性がある材料
  • Shibarium L2の利用拡大とユースケース
  • バーン率急騰と供給縮小のインパクト
  • 大口投資家の買い集めが示す需給改善サイン

Shibarium L2の利用拡大とユースケース

ShibariumはSHIB基盤のレイヤー2(L2)ブロックチェーンで、手数料の安さと高速決済を特徴とします。

レイヤー2とは、既存ブロックチェーンの上に構築される処理レイヤーで、混雑緩和と手数料削減を目的としています。

現在150万以上のウォレットが参加し、BONEやLEASHなど独自トークンも連動する複合経済圏が拡大中です。
7月には複数の大型発表が予定されており、分散型取引所やNFTマーケットの追加が成功すればユースケース拡大による再評価が見込まれます。

バーン率急騰と供給縮小のインパクト

大規模バーンは短期的な注目を集めるだけでなく、長期的な希少性向上の基盤となります。

特にShibarium利用時のガス代が自動バーンに回る仕組みが定着すれば、トランザクション増加とともにバーン量も加速度的に増えるポテンシャルがあります。

もっとも現行ペースでは供給量の劇的減少には遠いのも事実で、投資家は期待と現実のギャップを冷静に見極める必要があります。

バーンが継続しながらユースケースが増えれば、徐々に需給バランスがタイト化して中長期的な価格下支え要因になり得ます。

大口投資家の買い集めが示す需給改善サイン

大口投資家とは数千万ドル規模の暗号資産を保有する大口アドレスを指します。

2025年6月末には10.4兆SHIBを購入した鯨が確認され、市場の底値感を後押ししました。

週足チャートではインサイドバーが形成され、鯨買いとテクニカル安定が同時進行した点が投機筋の注目を浴びています。

インサイドバーとは、ローソク足が前週の高値安値の範囲内で推移する保ち合いパターンです。

ただし初期鯨の売却リスクは残っており、買い集めが即座に強気転換を意味するわけではない点には注意が必要です。

柴犬コイン(SHIB)のリスクとリターン

ここでは過去データと直近の変動パターンから柴犬コインのリスクと狙えるリターンを定量的に整理します。

歴史的リターンの振り返り

柴犬コインは2020年登場後、最大700万%の上昇率を実現しました。これは他の主要暗号資産と比べても突出した数字であり、ミームコイン投資の象徴的成功例とされています。

しかしピーク比-90%の調整が示すように、極端なリターンの裏側には極端な下落が隣り合わせです。投資家心理の変動に伴う需給の急変が価格を乱高下させる典型例と言えます。

成功体験をそのまま未来に当てはめることはリスクを過小評価する原因となるため、過去の栄光は割り引いて分析する視点が欠かせません。

直近30日間の変動率とパターン

直近30日間の変動率は5.11%で、価格上昇日は13/30日と43%に留まります。このデータは短期的な方向感が定まらず、ボラティリティが高水準で推移していることを示唆します。
出典:Changelly

レンジ相場での小幅トレードが主戦場となり、長期ホールドより短期売買が優位となる可能性があります。

それでも流動性が厚い分、大口の一撃に価格が引きずられるリスクは相対的に抑えられており、板が薄い超小型ミームよりは大幅なスリッページが起きにくい点はプラス材料です。

ウォレット分析による価格下落リスク

オンチェーン分析によると、1年以上保有するウォレットは28.8万件、1か月未満の短期投機家は2.6万件に過ぎません。

長期保有層が厚いことは急落時の底堅さを示す一方、価格上昇時の売り圧力にもなり得ます。

短期筋の回転が限定的な現状は、勢い頼みの上放れ相場が持続しにくいことを意味します。

Fear&Greed Indexとテクニカルシグナル

Fear&Greed Indexは市場の恐怖と欲望を数値化した指標で、0が極端な恐怖(弱気)、100が極端な欲望(強気)を示します。

2025年7月時点のSHIB関連指数は66(強欲)で、強気に傾き過ぎている局面と解釈できます。

一方主要テクニカル指標(MACD、RSIなど)の強気シグナルは27%にとどまり、センチメントとチャートの乖離が見られます。
このギャップは短期的な反落リスクを示唆しており、指標に振り回されず分散的に判断する重要性が際立ちます。

柴犬コイン(SHIB)の将来性を競合ミームコインと比較

ミームコインは飽和状態にあり、新興銘柄の台頭が既存銘柄のシェアを奪う構図が顕著です。

以下に時価総額と市場シェアを示します。

スクロールできます
銘柄時価総額(億ドル)市場シェア(ミーム内%)注目機能
ドージコイン17039PoW採掘報酬
柴犬コイン7016ShibariumL2
ペペコイン184スマートバーン
参考:Yahoo!Finance

市場シェアから分かるように、ドージコインが依然として圧倒的首位を維持し、柴犬コインは2位ながら差は広がっています。
PEPEは時価総額が小さい分、上昇余地が大きいとされ投機資金が集中しやすい構造です。

柴犬コインはShibariumという差別化要素を持つものの、バーンの時間軸が長いため“短期爆益”を狙う資金は新興銘柄へ流れやすい状況です。

ドージコイン・ペペコインとの市場シェア争い

ドージコインは長年のコミュニティと上場実績が市場シェア39%を支えています。PoW(ProofofWork)である点がエコシステムの堅牢性を担保し、単なるミームの枠を超えた“デジタルチップ文化”を形成しています。

ペペコインはスマートバーン機能で一定期間ごとに自動焼却を実装し、希少性向上を早期に実感しやすい仕様が特徴です。

柴犬コイン(SHIB)投資で損失を最小限に抑える戦略

ミームコインはハイリスクハイリターンです。ここではリスク管理と分散投資の実践例を取り上げ、極端な損失を防ぐ方法を示します。

ポジションサイズとストップロス設定

1ポジションあたりの損失許容額を総資金の2%以内に設定するのが王道です。例えば総資金100万円なら1トレードの最大許容損失は2万円です。

ボラティリティを考慮しストップロス幅を設定することで、自動的にポジションサイズが決定されるため、感情に左右されずに済みます。

OCO(OneCancelstheOther)注文を活用すれば利確と損切りを同時にセットでき、紙の利益を守りながら損失を最小化できます。

分散投資とリバランスをする

暗号資産全体をポートフォリオの5%以下に抑えることが推奨されます。

残りは株式やETFなど税制が有利な資産で構成し、価格変動リスクを平準化します。

ミームコイン複数銘柄に分散するのではなく、ビットコインやイーサリアムと組み合わせることで全体のボラティリティを抑えつつ成長オプションを確保できます。

定期的なリバランスにより、値上がり部分を利確して他資産に振り向ける“利益の再配分”を行うと、放置に比べリスク調整後リターンが向上しやすくなります。

柴犬コイン(SHIB)はもう遅い?についてよくある質問

柴犬コインはもう遅い?についてよくある質問
  • 柴犬コインより低リスクで稼ぐ方法はある?
  • バーンでいつ価格上昇が期待できる?
  • 2025年内の価格予想は現実的?

柴犬コインより低リスクで稼ぐ方法はある?

柴犬コインより低リスクで稼ぐ方法は仮想通貨レンディングです。

レンディングは、仮想通貨をレンディング業者に一定期間預けることで、利回り報酬がもらえます。

柴犬コインは今から投資しても10倍や100倍のリターンが狙える可能性は低く、ミームコインである以上ボラティリティが高く高リスクです。

しかし、仮想通貨レンディングであればレンディングであれば価格変動がほぼない仮想通貨を預けることができるため、低リスクで利回り収入を受け取れます。

仮想通貨レンディングの詳細ややり方は以下の記事で解説しているので、あわせてお読みください。

仮想通貨レンディングとは?メリットやリスク、どれだけ増えるのかを解説!

バーンでいつ価格上昇が期待できる?

バーン量が価格に具体的な影響を与えるタイミングは、供給減少が投資家心理に切実に響く水準に達してからと考えられます。

総供給量が多いため短期的な価格上昇は限定的ですが、Shibarium利用拡大によりバーンが恒常化すれば2026年以降に希少性が意識される可能性があります。

2025年内の価格予想は現実的?

強気シナリオでは2025年末までに$0.000064への上昇(約5倍)が提示されていますが、その前提はShibariumの大型採用と継続的バーン成功、さらに規制緩和が同時に進むことです。

複数条件が重なる必要があるため、投資判断ではベースケースを控えめに設定し、上振れは“ボーナス”程度に捉えるのが現実的です。

目次