仮想通貨 レンディングは仮想通貨を預けるだけで高い金利を獲得できますが、どのレンディング業者に預けるかで得られる金利が数%以上変わります。
金利が高い分リスクが増加する場合もありますが、金利やリスクを考慮してどのレンディング業者を選択すれば良いか知っておくのは重要になります。
そこで本記事では、レンディングの金利について、取引所や専門業者などで比較しました。
- 2025年4~5月時点のレンディングの最新金利一覧
- レンディングのメリット・デメリットとリスク対策のポイント
- レンディングの始め方
仮想通貨レンディング金利一覧表【2025年最新】
仮想通貨レンディングの金利一覧表を以下の分類別でまとめました。
- 取引所が提供しているレンディングサービス
- 専門業者が提供しているレンディングサービス
- 海外取引所が提供しているレンディングサービス
基本的に、取引所より専業レンディング業者のほうが利率が高くなっています。
国内取引所のレンディング金利一覧表
取引所 | BTC年利 | ETH年利 | ステーブルコイン年利 |
---|---|---|---|
Coinchek | 最大5% | 最大5% | DAI:最大5% |
bitflyer | 約3% | 非対応 | 非対応 |
GMOコイン | 1~3% | 1~3% | DAI:1~3% |
SBI VCトレード | 0.1~1% | 0.1~1% | DAI:0.1~1% |
bitbank | 0.1~5% | 最大5% | 非対応 |
CoincheckはBTCとETHの金利が高い傾向があります。
専業レンディング事業者のレンディング金利一覧表
事業者 | BTC年利 | ETH年利 | ステーブルコイン年利 (USDT/USDC/DAI) |
---|---|---|---|
貸とく | 2.5% | 3.5% | USDT:11% USDC:11% DAI:11% |
BitLending | 約8% | 約8% | USDT:10% USDC:10% |
PBR Lending | 10~12% | 10~12% | USDT:10~12% USDC:10~12% |
HashHubレンディング | 0.1%前後 | 1%未満 | USDT:約5% |
貸とくはステーブルコインの金利が高い特徴があります。
価格変動がないステーブルコインはレンディングの運用に優れている通貨のためおすすめです。
海外の取引所、レンディング業者の金利一覧表
事業者 | BTC年利 | ETH年利 | ステーブルコイン年利 (USDT/USDC) |
---|---|---|---|
Nexo(専業レンディング) | 最大6% | 7% | USDT:13% USDC:12% |
Ledn(専業レンディング) | 1~2.25% | 1~2.25% | USDT6.5~8.5% USDC6.5~8.5% |
Bybit Savings (海外取引所) | 2.5% | 2.5% | USDT10.15% |
Binance Simple Earn (海外取引所) | 0.28% | 1.62% | USDT9.31% |
海外のレンディングサービスはステーブルコインの金利が特に高いです。
しかし、国内事業者ではないので、何かトラブルが生じた際に資金が返還されないなどのリスクがあります。
専門レンディング業者の金利が高い理由
専門レンディング業者のほうが金利が高い理由としては、以下のような理由があります。
- 規制コストが低い
- より高度な運用を行っている
- 流動性リスクをなるべく減らしている
規制コストについては、金融庁への登録や資本規制が必要ないので、運用以外に割くコストを少なくできます。その分得た利益を金利に上乗せしやすいので、国内取引所より優位性があるのです。
また、レンディング専門業者は仮想通貨運用に特化した知識や戦略を用いて、より高度な運用を行っています。高度な運用を行うことで高い利益を狙い、金利も高く設定できます。
流動性リスクについては、長期間レンディングしないといけなかったり、途中解約に大きな手数料を課したりして、運用できる資金をできるだけ固定化しています。
顧客からの資金流出を少なくして運用自由度を確保し、安定した運用をしている業者もいます。
どれも国内取引所が提供しているレンディングサービスではあまり見られない特徴になっているため、リスクはありますが金利においては優位性を保てているでしょう。
仮想通貨レンディングのメリットとデメリット
仮想通貨レンディングのメリットとデメリットをまとめました。
- 銀行預金を大きく上回る高金利
- 運用の手間が少ない
- 複利運用も可能
- ステーブルコインが利用可能
金利については、銀行預金よりはるかに高いことがわかります。一般的な長期投資戦略でも、年10%で増える金利はかなり高利回りだと言えるでしょう。
またレンディングはトレードとは違い、自分ではなく他者に運用を任せます。なので、それらを気にせず、”ほったらかし運用”が可能です。
レンディングは月毎に、得た利回りを再貸付けし福利を利かせることも可能です。
ステーブルコインが使える点も他の運用に比べると魅力的です。
ステーブルコインは価格が1ドルに固定されている仮想通貨ですが、固定されているおかげで運用者は扱いやすく、またそれ自体の価格変動も起きないため、ユーザーが価格変動リスクを気にしなくて良くなる点で魅力的です。
- 元本保証がない・信用リスク
- 途中解約不可が原則
- 価格変動リスク
信用リスクとは、預けている会社が信用できるか?というリスクです。預けている会社が倒産したりした場合、預けた元本が帰ってこない場合があります。
また、レンディングは途中解約が基本的に不可能で、売りたくなっても、すぐには返してもらえない可能性があります。
価格変動リスクとは、仮想通貨の値段が下がるリスクのことです。ステーブルコインでない仮想通貨を預けている場合、その仮想通貨の値動きが急激に下がったりして、利率は確かについて枚数は増えたものの、価格が下がっているから結局マイナスだということもあります。
仮想通貨レンディングのリスクや想定リターンなど、詳細を知りたい方は以下の記事をお読みください。
仮想通貨レンディングとは?メリットやリスク、どれだけ増えるのかを解説!
【初心者向け】仮想通貨レンディングの始め方
仮想通貨レンディングの始め方は以下の手順で行えます。
- 仮想通貨取引所で口座開設
- 日本円入金してレンディングしたい仮想通貨を購入
- レンディングサイトの申込フォームに申請
- 仮想通貨を送金し、レンディングする
4つの手順に沿って行うと、レンディングが開始して毎月金利収入を獲得できます。
仮想通貨のレンディングに関するよくある質問
- レンディングはいくらから始められますか?
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基本的に数千円~数万円程度から始められます。
- 税金はどれくらいかかりますか?
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受け取った利息は「雑所得」となります。
本業があり給与所得がある人は、仮想通貨による利益が年間20万円を超えた場合、確定申告が必要になります。
所得税・住民税合わせ最大約55%の総合課税が適用されますが、55%は数千万円の利益を出さないと適用されないので、大体はそれ以下の税率になります。
- 金融庁の認可を受けているレンディング業者はありますか?
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レンディングの業者には取引所とは違い、実は金融庁への登録は必要ありません。
そのため、関係がないと言ってしまって問題ないのですが、国内の取引所であるCoincheckやBitbankなどは金融庁の認可を受けているレンディング業者とは言えます。 - 海外のレンディングサービスは危険ですか?
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トラブル時に日本の消費者保護が適用されないので、トラブルが生じた際の資金回収リスクはあります。
過去にCelciusという有名な業者が破綻を起こし資金が消滅している大きな事件が起こっており、日本の事業者よりは平均してリスクが高いと言えるでしょう。
まずは国内事業者のサービス利用がおすすめです。 - レンディングの金利が変動する理由はなんですか?
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基本的には、レンディングサービスの運用先のパフォーマンスが変動しているからです。
何を使って運用するのか、どのような戦略なのか、などによっても変わりますが、仮想通貨市場のトレンドによっても左右されます。
仮想通貨レンディングの金利一覧-まとめ-
今回は、仮想通貨のレンディングについて、特徴や仕組み、金利の一覧を解説してきました。
仮想通貨レンディングは、長期保有コインを「眠らせずに働かせる」シンプルかつ高利回りな運用手段です。しかし、元本保証はなく途中解約も難しい点がリスクとして存在します。
価格変動リスクはステーブルコインを利用すればかなりリスクを抑えることができるので、初心者はステーブルコインを用いてレンディングを行うのがおススメです。