ビットコインをレンディングしたいが、どのサービスを利用すれば良いのか迷っている人も多いでしょう。
本記事では、ビットコインをレンディングできるサービスの金利や安全性を比較して、どのサービスがおすすめなのか解説します。
国内レンディング業者のビットコインレンディングの金利比較
国内レンディング業者のビットコインレンディングの金利比較をします。
- 貸とく
- BitLending
基本的に国内取引所より専門のレンディング業者の方が金利が高い傾向にあるので、高金利を求めている人にはおすすめです。
貸とく
BTC金利 | 2.5% |
ETH金利 | 3.5% |
途中解約 | 不可 |
自動再投資 | 可 |
貸とくは株式会社Gaiaが運営しているレンディングサービスです。
ビットコインやイーサリアム、ステーブルコインをレンディングでき、ステーブルコインは年利約10%と業界最高水準の金利を維持しています。
途中解約はできず、解約したい場合は毎月25日までに申請すると、翌月から資産が返還されます。
貸とくは手数料が無料のため、レンディングで得た金利がすべて収益になるのが特徴です。
解約しない限りは自動で再投資されていくので、長期で金利を得たい人には相性が良いサービスです。
ステーブルコインなら価格変動がほぼなく、安定して金利を受け取れるのでおすすめです。
貸とくについては以下の記事でより詳しいメリットやリスクを解説しているので、お読みください。
BitLending
BTC金利 | 8% |
ETH金利 | 8% |
途中解約 | 可(7営業日以内に返還) |
自動再投資 | 可 |
BitLendingは、株式会社J-CAM が運営する仮想通貨レンディングサービスです。
ビットコインやイーサリアムの他にソラナやステーブルコインをレンディングでき、貸とくより高水準で金利が得られる銘柄もあります。
返還手数料は年4回まで無料で、途中解約したい場合は申請すると7営業日以内に資産が返還されます。
レンディングしている銘柄の運用レポートが公開されるので、自分の資産がどのように使われているかを知りたい人におすすめです。
国内取引所のビットコインレンディングの金利比較
国内取引所のビットコインレンディングの金利を比較します。
- Coincheck
- GMOコイン
- bitbank
- SBI VC Trade
- bitFlyer
- LINE BITMAX
- BitTrade
Coincheck
BTC金利 | 期間によって異なる |
ETH金利 | 期間によって異なる |
途中解約 | 不可 |
自動再投資 | 不可 |
Coincheckは貸し出し期間によって金利が異なるレンディングサービスを運営しています。
貸し出し期間と金利は以下の通りです。
14日 | 1% |
30日 | 2% |
90日 | 3% |
140日 | 4% |
365日 | 5% |
1年預けても最大5%のため、貸とくやBit Lendingと比較すると金利は低いです。
自動再投資ができないので、短期間でレンディングしている人からすると継続する際に操作が煩わしくなる可能性があるでしょう。
ただ、Coincheckはレンディングの申請が常時行えるようになっており、これは国内取引所では珍しいです。
ただ、応募枠が埋まってしまうと申請できないので注意しましょう。
GMOコイン
スタンダードプラン | 1~3% |
プレミアムプラン | 15%以上 |
途中解約 | 不可 |
自動再投資 | 不可 |
GMOコインはプランによって得られる金利が変わるレンディングサービスを運営しています。
スタンダードプランは一般的なレンディングで金利は低めですが、プレミアムプランは15%とかなり高い金利が設定されています。
ただ、プレミアムプランは店頭デリバティブ取引である「円転特約」が付加されたサービスです。
円転特約とは、レンディングした銘柄の価格がGMOコインが定める特約レートを上回っているかどうかで、元本の受け取りが仮想通貨または日本円になる特約です。
仮想通貨の他に日本円も預ける必要があり、複雑な仕組みも理解しておかないと損してしまう可能性があるため、上級者向けのプランになっています。
初めて仮想通貨レンディングを行う人は、スタンダードプランを選択した方がよいでしょう。
bitbank
BTC金利 | 0.1~5% |
ETH金利 | 0.1~5% |
途中解約 | 不可 |
自動再投資 | 不可 |
bitbankはビットコインとイーサリアムの他に、ライトコインやビットコインキャッシュなど上場しているアルトコイン40種類以上をレンディングできるサービスを運営しています。
金利は相場状況等に応じて変動しますが、最大でも5%のため高くはありません。
また、レンディング期間が1年固定で途中解約できないので、アルトコインをレンディングする際は価格が下落しても1年は売却できないのがデメリットです。
SBI VC Trade
BTC金利 | 0.3~20% |
ETH金利 | 0.3~20% |
途中解約 | 不可 |
自動再投資 | 不可 |
SBI VC Tradeは、銘柄・貸し出し期間、募集タイミングによって金利が変動するレンディングサービスを運営しています。
bitbankのように数多くのアルトコインをレンディングでき、アルトコインであれば10%以上の金利が狙えますが、ビットコインやイーサリアムでは難しいでしょう。
貸し出し期間も銘柄によって異なりますが、1ヵ月以内でのレンディングも可能です。
ただ、基本的にレンディングは長期間預けないと大きな収益にはならないので、あまりメリットとは言えないでしょう。
bitFlyer
BTC金利 | 最大2.65% |
ETH金利 | – |
途中解約 | 不可 |
自動再投資 | 不可 |
bitFlyerはビットコインとリップルのレンディングが行えるサービスを運営しています。
通常レンディングの「定期貸しコイン」はビットコインが最大2.65%、リップルが2.2%となっており、早期終了の可能性がある「定期貸しコインプラス」はビットコインが最大3.05%、リップルが2.45%になっています。
貸し出し期間は最大182日です。
現在は上記の金利になっていますが、これはサービス開始記念の金利が1.5%上乗せされているため、通常の金利は1%前後とかなり低いです。
LINE BITMAX
BTC金利 | 3~12% |
ETH金利 | 3~12% |
途中解約 | 不可 |
自動再投資 | 不可 |
LINE BITMAXはLINEの独自トークンである$FNSAの金利が高いレンディングサービスを運営しています。
FNSAは最大12%の金利が設定されることがあり、LINEアプリからアクセスできるので利便性が高い特徴があります。
ビットコインやイーサリアムなどの銘柄は3%前後のため他の取引所と変わらず、FNSAをレンディングしたい人向けのサービスと言えるでしょう。
BitTrade
BTC金利 | 5%前後 |
ETH金利 | 5%前後 |
途中解約 | 不可 |
自動再投資 | 不可 |
BitTradeは他の取引所では取り扱っていないアルトコインを多くレンディングできるサービスを運営しています。
$PEPEや$SUIなどのトークンをレンディングでき、金利は銘柄によって異なりますが5%前後で収まることが多いです。
貸し出し期間は募集時によって異なりますが90日が多く、常に募集されているわけではありません。
bitbankと同じく、アルトコインをレンディングしたい人向けのレンディングサービスになっているためビットコイン向けではないでしょう。
海外レンディング業者のビットコインレンディングの金利比較
海外レンディング業者のビットコインレンディングの金利を比較します。
- Bybit
- Nexo
- Ledn
Bybit
BTC金利 | 2.5% |
ETH金利 | 2.5% |
途中解約 | プランによる |
自動再投資 | 可 |
Bybitはステーキングサービスの中にレンディングが統合されているサービスを運営しています。
ステーキングと表記されていますが、ステーキングできないビットコイン等も預けられます。
Bybitは国内取引所より多くの銘柄を取り扱っており、レンディングできる銘柄も多いのがメリットです。
ただ、海外取引所は金融庁の認可を取得していないため、ハッキング被害に遭った際は資産が戻ってこない可能性があります。
Nexo
BTC金利 | 3% |
ETH金利 | 4% |
途中解約 | プランによる |
自動再投資 | 可 |
Nexoは実績あるフィンテック企業のCredissimoが運営しているレンディングサービスです。
通常プランは金利を日割りで毎日受け取ることができ、年利換算すると3~4%が期待できます。
年間ロックするプランを選ぶと倍以上に高い金利を狙え、さらに受け取るトークンを$NEXOにすると追加で0.25~2%程度がボーナスされます。
海外のレンディングサービスのため、慣れていない人にとっては操作が難しいかもしれませんが、高い利回りを狙うなら検討してみてもよいでしょう。
Ledn
BTC金利 | 1~2% |
ETH金利 | 1~2% |
途中解約 | 可 |
自動再投資 | 可 |
Lednはビットコインとステーブルコインに特化したレンディングサービスを運営しています。
金利は他のレンディング業者と比較しても突出して高いわけではなく、対応している銘柄数も少ないため利用する選択肢には入りにくいでしょう。
金利は変動するため今後は高くなる可能性がありますが、海外業者で不安な人は国内で同じ変動制を採用している貸とくの方がおすすめです。
DeFiのビットコインレンディングの金利比較
DeFiのビットコインレンディングの金利を比較します。
DeFiのレンディングサービスは操作が複雑でリスクが高い分、他のレンディング業者にはない利益を獲得できる可能性があります。
- Aave
- Compound
なお、DeFiのレンディングで得られる金利は市場の需給によって頻繁に変動します。
ビットコインを借りた人が多ければ金利は高くなり、少なくなれば金利は低くなります。
Aave
Aaveはユーザー同士で直接仮想通貨のレンディングができるプラットフォームです。
仮想通貨を借りたい方は貸してくれる人を選び、担保を提供することで借りられます。
なお、Aaveではビットコインそのものはレンディングできず、WBTCというビットコインと価値が同等の専用通貨に変えてレンディングする必要があります。
Aaveでは通常通りビットコインをレンディングして金利を獲得するのも良いですが、ビットコインを借りて、支払う金利以上の金利が獲得できるレンディングサービスで運用するのも選択肢に入るでしょう。
Compound
Compoundはユーザー同士で直接仮想通貨のレンディングができるプラットフォームです。
Aaveと似たプラットフォームですが、Aaveより行えることがシンプルで初心者向けと言えるでしょう。
Compoundもビットコインそのものはレンディングできず、WBTCというビットコインと価値が同等の専用通貨に変えてレンディングする必要があります。
ビットコインのレンディング金利はどう決まる?
ビットコインのレンディング金利は以下2つの条件によって決まります。
- 相場状況
- ビットコインの貸し出し需要
相場状況はレンディングの金利の変化に直結します。
相場が上昇トレンド中で、ビットコインの価格が上昇しているときはビットコインの価値が高まっているので、需要が増えて借りる人が増えます。
借りる人が増えると多くのビットコインが必要になるため、貸し出す人が得られる金利が高く設定されるのです。
これはビットコインだけではなくすべての仮想通貨に共通することで、ステーブルコインは特にトレードに使われるため金利が変動しやすいでしょう。
逆に相場状況が悪くなってしまうと仮想通貨を運用する人が減るので、金利は低くなります。
そのため、レンディングで稼ぎたい方は今後1年の相場が良い方向に向かいそうか判断してから行うとより良いでしょう。
ビットコインレンディングサービスの選び方
ビットコインのレンディングサービスの選び方は以下がおすすめです。
- 国内業者で高金利を得たいなら貸とく
- 自分でレンディングの管理をしたいならDeFi
国内業者で高金利を得たいなら貸とく
国内業者で高金利を得たいなら「貸とく」がおすすめです。
ステーブルコインは年利約10%と業界最高水準の金利を維持していて、手数料が無料のため利益を出しやすいサービスとなっています。
サービス運営開始から半年以上が経過していますが1度も利回りが低下したことがなく、高い利回りが安定して受け取れるのもおすすめする理由です。
貸とくの始め方は以下の記事で詳しく解説しているので、始めたい人はお読みください。
仮想通貨レンディングの貸とくの始め方を3ステップで解説!【簡単】
自分でレンディングの管理をしたいならDeFi
自分でレンディングの管理をしたいならDeFiサービスを利用するのがおすすめです。
DeFiは運用の自由度が高く、うまく管理できれば高金利を狙えるでしょう。
ただ、そのような運用をするにはDeFiに関する深い理解と金融の知識が必要になり、上級者向けの運用方法と言えます。
初めてレンディングを行う人は貸とくのような、1度レンディングしたら放置できるサービスの方が安全でおすすめです。
ビットコインレンディングについてよくある質問
ビットコインレンディングについてよくある質問をまとめました。
- ビットコインレンディングは途中でやめられる?
- 利息はどのくらいの間隔で受け取れるの?
- 海外サービスと国内サービスで違いはある?
ビットコインレンディングは途中でやめられる?
ビットコインのレンディングを途中でやめられるかは、利用するサービスによって異なります。
ただ、多くのサービスは途中で解約して即日やめられることは少なく、解約から数日はかかります。
途中で解約したくなる多くの場合は、レンディングしている仮想通貨の価格が下落し、売却したいときです。
そのような状況になるのを防ぐため、価格変動がほぼないステーブルコインをレンディングするのがおすすめです。
ステーブルコインの種類はどれくらいある?それぞれの違いを徹底解説
利息はどのくらいの間隔で受け取れる?
受け取れる利息の間隔はサービスによって異なりますが、多くの場合は月に1回決められた日にまとめて受け取れます。
中には日割りで受け取れるサービスもありますが、日割りでは1回あたりに受け取れる利息が少なく、やり取りが増えて後々処理が煩雑になるのであまりおすすめしません。
海外サービスと国内サービスで違いはある?
海外サービスと国内サービスの違いは以下の通りです。
- 海外サービスは金融庁の認可を得てない取引所が運営している場合がある
- 海外サービスは詐欺の可能性がある
例えばBybitは海外の仮想通貨取引所ですが、金融庁の認可を得ていません。そのため、いつかサービスの利用ができなくなったり何かトラブルが起きても自己責任になるのです。
安全性を気にしている人は、基本的に国内サービスを利用した方が便利です。