ビットコイン(BTC)の今後はどうなる?2025年最新の現状・価格動向と将来性を解説

 本記事では、ビットコインの直近の値動き、今後の価格動向や将来性などを、専門家の予想や最新ニュース情報を元に解説します。

「今からビットコインを買うのは遅いのでは?」と不安な方や、「ビットコインの価格はこれから上がるのか?」と悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

目次

ビットコイン(BTC)の最新相場ニュース(2025年4月時点)

ビットコインの最新ニュースをまとめました。

ビットコインの最新相場ニュース
  • ビットコインの生産量が増加
  • トランプ大統領による相互関税に関するニュースによる暴落と暴騰

ビットコインの生産量が増加

キャナン社などの主要採掘企業は、月次レポートでビットコインの生産量増加を報告しています。

特にキャナン社は、2025年3月に採掘量が増加したと開示し、これにより採掘活動の効率化と市場への供給増加が期待されるとされています。

こうした動向は、BTCの供給状況の変化を通じて中長期的な価格形成に影響を及ぼす可能性があり、投資家にとっては注目すべきポイントとなっています。

出典:investing.com

トランプ大統領による相互関税に関するニュースによる暴落と暴騰

アメリカ・トランプ大統領が発表した相互関税のニュースを応じて、ビットコイン(BTC)は冒頭と暴落を続けています。

ビットコイン チャート

4月9日、アメリカが中国製品に対して累計104%の関税を課すと発表したことを受けて、世界経済の減速懸念が高まった結果急落しました。

4月11日には、相互関税の大部分を90日間停止すると表明したことを受け、24時間比で一時約150万円幅の急騰となりました。

トランプ大統領の発言によって、相場が急激に反応する不安定な状況が続いています。

出典:coinpost.jp

ビットコイン(BTC)の最新価格動向(2025年4月時点)

ビットコインの最新価格動向ですが、2024年末に急騰して、1BTCあたり約10万ドル(約1,600万円)の史上最高値を更新しています。
しかし、その後2025年春にかけて調整が入り、一時的に下がりました。

ビットコインは2009年に生まれた世界初の暗号資産(仮想通貨)です。「暗号資産=ビットコイン」とイメージされることが多いほど有名で、世界中で決済手段や投資対象として使われています。

特に2020年代に入ってからは大きく値上がりし、2024年末には1BTCあたり10万ドル(約1,600万円)まで到達して話題となりました。これは今までで一番高い価格だったため、市場は大いに盛り上がりました。

しかし、2025年4月の時点では、ビットコイン価格はこの最高値から大きく下落しています。2024年末から2025年初め頃に1,600万円台をつけた後、2025年春には一時1,100万円前後まで下がりました。

背景には、米国トランプ大統領の関税政策への懸念など世界経済の要因があり、投資家たちがリスクを避ける動き(リスクオフ)になったことが影響しました。現在は1BTC=1,000万円前後という高い水準で推移していますが、最高値からみると約3割ほど低い状況です。

10万ドルを超えた後に下落した現在の動きは、ビットコインの「価格変動の激しさ(ボラティリティ)」を改めて実感させるものです。ただし、長い目で見ると2022年の底値(1BTCあたり数百万円台)からは大きく上がっており、ビットコインへの需要や関心は依然として根強いといえるでしょう。

ビットコインの今後の価格動向と将来性

ビットコインの今後の価格動向と将来性は、結論から言うと、多くの専門家は長期的には上昇するという「強気(楽観的)」な見方を示しています。

現時点で1BTCあたり1,000万円前後と高い価値がついていますが、供給上限があることや世界的な認知度・普及が進んでいることを考えると、さらに上がる余地は十分あるという予想が目立ちます。

半減期(2024年4月)の影響

2024年4月には、ビットコインの4回目の「半減期」(マイニング報酬が半分になるイベント)がありました。

半減期で新しく発行されるビットコインの量が減ると、希少性が上がり、価格が上がりやすいと考えられています。

実際、これまでの2016年や2020年の半減期のあとには、翌年にかけてビットコインが大きく値上がりし、そのタイミングで過去最高値を更新してきました。

ETF承認や機関投資家の参入

さらに2024年には米国でビットコインの現物ETFが承認される見通しが出ており、現在までに5兆円以上の資金がビットコインに流入しています。

大量の資金が流れ込むと期待されています。専門家の中には「ETFへの資金流入の影響でビットコインが10万ドル(約1億円)に達する可能性がある」という予想もあります。

価格が下がる可能性について

価格が下がる可能性についてですが、短期的な値動きは注意が必要です。

2025年に入ってからも、アメリカの金融政策や経済指標、大口保有者(クジラ)の売買状況などで、価格が大きく上下する可能性があります。

2024年末の急騰の「反動」で値下がりすることもあり、経済悪化のニュースやハッキング事件が重なると、一気に暴落するシナリオもあり得ます。
実際、2025年初頭には米国の経済不安や大手取引所のハッキング報道が重なり、一時1,100万円台まで急落した瞬間もありました。

こうした波の激しさがビットコインの特徴です。長期で見ると上昇傾向でも、その途中には大きな下落を交えることが多いので、投資するときはこの点をしっかり意識しましょう。

ビットコインの今後に影響を与える要因

ビットコインの価格を左右する主な要因は、以下のようにまとめられます。

ビットコインの今後に影響を与える要因
  1. 世界経済の動向と金融政策
  2. 各国の規制強化・緩和の動き
  3. ビットコインの半減期と希少性
  4. ETF承認と機関投資家の動向

1. 世界経済の動向と金融政策

ビットコインは、いわゆる「リスク資産」に近い性質を持っています。

ビットコインと金融政策の関係性
  • 利上げ(金融引き締め)の局面
    → 株式などのリスク資産から資金が引き上げられやすく、ビットコイン価格も下がりやすい。
  • 利下げ(金融緩和)の局面
    → 市場に資金が増えるため、ビットコインに資金が流れやすくなる。

利上げ(金融引き締め)の場合ですが、中央銀行が金利を上げると、お金を借りるコストが高くなります。

その結果、企業や個人は借入を控え、経済活動が鈍くなる傾向があります。​また、高い金利が得られる安全な預金や債券にお金が流れ、ビットコインのような価格変動の大きい投資先から資金が引き上げられることがあります。​

これにより、ビットコインの価格が下がりやすくなります。 ​

利下げ(金融緩和)の場合は逆に、中央銀行が金利を下げると、お金を借りるコストが低くなります。

これにより、企業や個人は借入を増やし、経済活動が活発になります。​また、低い金利では預金や債券の利回りが魅力的でなくなるため、より高いリターンを求めてビットコインのような投資先にお金が流れやすくなります。​

その結果、ビットコインの価格が上がりやすくなります。

たとえば2022年は、米国のインフレ対策として大幅な利上げが行われ、ビットコインを含む仮想通貨全体が大きく下落しました。

一方、景気が下向きになって金利が再び下がれば、余ったお金がビットコインへ向かう可能性があります。

また地政学リスク(関税の問題など)が高まると、デジタルゴールドとして買われることもあるので、世界情勢には常に注目が必要です。

2. 各国の規制強化・緩和の動き

各国政府の規制方針がビットコイン価格に大きく影響します。

ビットコインと規制の関係性
  • 規制が厳しくなるニュース
    → 投資家の心理が冷え込み、価格下落に繋がることがある。
  • 規制がゆるむ、あるいは積極的に活用されるニュース
    → 市場には好材料となり、価格が上がりやすい。

例として、中国は何度も仮想通貨に厳しい姿勢を取り、ビットコインが一時大きく下落する原因を作ってきました。
一方、エルサルバドルがビットコインを法定通貨に採用したり、米国がETF承認へ前向きな姿勢を見せたりしたときは、価格が大きく上がりました。

2024年のアメリカ大統領選で再選したトランプ大統領は「ビットコイン超大国」を目指すと公約しており、ETF承認を進めるとも言われています。

また「戦略的ビットコイン備蓄」という政策を検討中との報道もあり、もし本当に国家レベルでビットコインを大量保有するようになれば、他国にも広がっていく可能性があります。

3. ビットコインの半減期と希少性

ビットコインには、約4年に一度「半減期」が訪れます。

マイニング報酬が半分になるため、新規発行量がどんどん減っていく仕組みです。これにより希少性が高まって価格が上がりやすい、という説があります。

事実、2012年・2016年・2020年の半減期後には、翌年にかけてビットコインが大幅に上昇し、最高値を更新しました。ただし、半減期だから必ず上がるわけではありません。

市場の状況によっては、思ったほど価格が伸びない場合もあります。またマイニング報酬が減ることでマイナーの採算が悪化し、ネットワークの安全性が下がるリスクがある点も覚えておきましょう。

4. ETF承認と機関投資家の動向

ビットコインETF(上場投資信託)が承認・普及すると、機関投資家(大きなお金を動かす投資家)や証券市場の投資家が参入しやすくなります。これはビットコインの価格を押し上げる大きな材料です。

2021年に米国でビットコイン先物ETFが承認された際は、市場全体が盛り上がりました。さらに2024年には、ついにビットコイン現物ETFが承認されたとの報道もあり、年内にも取引が開始される見通しです。

大手資産運用会社がETFを扱うことで、数千億ドル規模の資金が市場に入ってくるとの見方もあり、「ビットコイン価格が10万ドルを超える」と言われる一因となっています。

テスラ社やマイクロストラテジー社といった一般企業がビットコインを大量保有している例もあり、各国の年金基金や保険会社などが参入する動きも今後加速すれば、ビットコインの価格はさらに上がる可能性があります。

一方、株式などの伝統的な金融市場との結びつきが強まることで、株式の暴落に連動してビットコインも下がるリスクが増す点には注意が必要です。

専門家によるビットコイン価格予想:強気と弱気のシナリオ

ビットコインの将来価格については、さまざまな専門家や金融機関がいろいろな数字を出しています。以下は一部の例です。予想はあくまで予想にすぎませんが、参考にしてみてください。

  • スタンダード・チャータード銀行の予想
    2024年の現物ETF承認による大量の資金流入を見込んで、年内にもビットコインが10万ドルに到達する可能性があると分析。実際に10万ドルを一時的に超え、2月には2028年には50万ドルに到達するとの予想も出している。
    出典:Coindesk
  • 米投資会社バーンスタイン(Bernstein)の予想
    2025年末までにビットコインが20万ドルに上がる可能性があると予測。機関投資家の参入が進めば、現在の価格の3倍は「十分にあり得る」との見方。
    出典:decrypto
  • 資産運用会社VanEckの予想
    2024年末~2025年には18万ドル近くに上昇し、その後30%程度の調整を経て再び最高値圏に戻るシナリオを示している。
    出典:cointelegrapf
  • ARKインベスト(キャシー・ウッド氏)の予想
    2030年までにビットコインが100万ドルを超えるという超強気な予測を以前から公表。最近では150万ドルに達する確度が高まったとさらに楽観的なコメントをしている。
    出典:vaneck
  • その他仮想通貨関連企業の予想
    • CoinPediaは2025年の平均価格を9.6万ドル、最高13.5万ドル程度と予想。
    • Changellyは2025年の平均価格を10.2万ドル程度と分析。
    • Binance Researchは2025年に10万ドル前後、2030年でも約13万ドルと比較的控えめ。

多くの専門家が中長期では「10万ドル超え」を見込んでいますが、一方で「予期せぬ出来事(金融危機や大手取引所の破綻など)があれば急落もあり得る」という慎重な意見もあります。

たとえば2025年中に大きなバブル崩壊が起これば、一時900万円台まで下落するといった予測もあります。最終的には、これらの予想は必ず当たるわけではないので、投資判断の一材料とする程度にとどめましょう。

AIによるビットコイン価格予想

AIによるビットコインの価格予想を、各シナリオごとに紹介します。

強気シナリオ

今期において、経済の回復や金融緩和策の継続、さらには先行き不透明な中でも投資家のリスクオン姿勢が強まる場合、ビットコインへの資金流入が加速すると考えられます。

AIモデルが捉えたテクニカル指標やSNSのセンチメント分析では、今春から初夏にかけて、買いのシグナルが増加し始め、4~6月の間に価格が10%以上の上昇局面に入る可能性が示唆されています。

これは、従来のファンダメンタルズと先進のデータ解析が相乗効果を発揮するケースであり、さらなる上昇圧力が働くと予想されます。

市場参加者の間で前向きなムードが広がることで、投資熱が一層高まり、ビットコインが既存の水準を突破するシナリオです。

弱気シナリオ

一方で、世界的な規制強化やマクロ経済の不透明感、また予期せぬ地政学的リスクが顕在化した場合、投資家のリスク回避姿勢が強まり、調整局面が深まる可能性も否定できません。

特に、4月から初夏にかけては市場の不安定要素が相次ぎ、AIによるセンチメント分析でも下落サインが表れている場合、短期的な下落局面が訪れることが考えられます。

予想としては、最大で10~15%の価格調整が起こり、一時的な価格の軋轢が続く可能性があるとされています。こうした状況下では、短期間での利益追求が難しくなり、投資家にとっては慎重なポジショニングが求められるでしょう。

ビットコイン投資で注意すべきポイント

最後に、これからビットコインに投資するときに気をつけたいことをまとめます。

ビットコイン投資で注意すべきポイント
  • 価格変動が激しい
  • ハッキングや破綻などの事件・ニュース
  • 規制リスクと法遵守
  • セキュリティと保管方法
  • 無理のない投資計画

価格変動が激しい

ビットコインは短期で数十%も上下することがあります。

過去には1年で80%も下落した例(2018年や2022年)もあります。レバレッジ取引をすると急落時に大きく損をするリスクがあるので、リスク管理は入念に行いましょう。

ハッキングや破綻などの事件・ニュース

仮想通貨業界では、ハッキングや取引所の破綻など悪いニュースが出ると価格が急落しやすいです。

2022年の「LUNA/USTショック」や取引所FTXの破綻も、市場全体を一気に下げました。最新ニュースをチェックして、不安定なときは投資を控える・ポジションを縮小するなどの柔軟な対応が必要です。

規制リスクと法遵守

国によっては規制が強化されて仮想通貨取引が難しくなる場合もあります。

日本では合法ですが、税制面(雑所得扱いで税率が高い)や手続き面などの注意点があります。海外取引所を使う場合も、規制が厳しくなったときに資金を動かせなくなるリスクに注意してください。また、必ず確定申告などのルールを守りましょう。

セキュリティと保管方法

ビットコイン自体はブロックチェーン技術で守られていますが、自分のパスワード管理が甘いとハッキング被害に遭うリスクがあります。

取引所に預けっぱなしではなく、自分のウォレット(オフラインで管理できるコールドウォレットなど)を使うのも有効です。取引所を選ぶ際は、国内大手やセキュリティがしっかりした場所を選ぶと安心です。

無理のない投資計画

ビットコインは将来性が期待されてはいますが、必ず儲かる保証はありません。値下がりしても生活に困らない範囲で投資するのが鉄則です。

借金や生活費を投じたりは絶対にやめましょう。一度にまとめて買うのではなく、コツコツ積立で買う方法もリスクを減らすうえで効果的です。常に最悪の事態も想定して、冷静な資金管理を心がけてください。

これらの点を踏まえたうえで投資すれば、ビットコインの大きな値動きにも過度におびえる必要はありません。

ビットコインは過去15年以上の歴史で何度も危機を乗り越えながら成長してきました。今後も波乱はあるでしょうが、そのたびに市場は強くなっていくという見方もあります。

最新情報をチェックしながらリスク管理を徹底し、ビットコインの将来性に期待しつつも冷静な姿勢を保つことが、長期的に成功する秘訣です。

ビットコインの今後-まとめ

ビットコインの今後-まとめ
  • ビットコインは2024年末に史上最高値を更新し、その後の2025年春にかけて大きく調整。
  • 半減期やETF承認、国や機関投資家の参入などが、今後の上昇要因として期待される。
  • 一方、規制強化や世界経済の悪化などで値下がりリスクもあり、価格の上下が激しい。
  • 多くの専門家は長期的にビットコインは上がると予想しているが、大暴落の可能性もゼロではない。
  • 投資をするなら、ボラティリティ(値動きの激しさ)やセキュリティリスク税制などに注意し、無理なく分散投資することが大切。

ビットコインはまだ新しい資産クラスです。今後も状況が大きく変わるかもしれませんが、そのたびに情報を収集しながら冷静に判断することで、魅力的な投資対象になり得ます。

ぜひ長期的な視点を持って、ビットコインをポートフォリオに加えるかどうかを検討してみてください。無理のない資金管理と最新ニュースのチェックを怠らず、健全な投資計画を立てていきましょう。

目次