【高金利】貸とくとは?概要や仕組み、安全性など徹底解説!

貸とくとは

本記事では、レンディングサービスの貸とくについて、サービス概要や受け取れる金利などをはじめ、安全性やリスクなどを徹底解説します。

目次

貸とくとは?概要と仕組み

貸とくは暗号資産レンディングサービスです。

2025年2月に株式会社Gaiaが正式公開し、国内では珍しい月次自動更新モデルを採用しています。

USDCやBTCなど主要5銘柄を対象に、最大年利11%の利回りを提示しています。

契約は消費貸借契約の形を取り、ユーザーが資産をGaiaへ送付した時点で成立します。運用期間は1か月サイクルで区切られ、自動更新を選ぶと翌月も同じ条件で継続されます。

途中解約は25日までの申請が必要ですが、この短いロック期間が柔軟性を確保しています。

預かった資産はマルチシグ(複数鍵で承認する仕組み)ウォレットで分別管理した後、貸とくがDeFiで運用を行います。
そして得た運用益を原資として、利息をユーザーへ支払う構造です。

貸とくの運用先

運用先の詳細は明記されていませんが、GaiaはLockonという仮想通貨インデックスサービスを運営しており、そこで運用される可能性があります。

Lockonインデックスはオンチェーン上で実績を残すアドレス群を解析し、3〜7分ごとという超高頻度でリバランスを実施するサービス。
これにより複利効果を最大化し、市場平均を上回る安定利回りを追求している。

Lockonについて
  • 運用対象は主要DeFiプロトコルのプールやステーキング商品
  • リバランスは自動化され、人手に依存しない
  • 運用ロジックはスマートコントラクトで透明化

上記の仕組みで人的ミスを排除しつつ、市場変化に機械的に追随しています。

貸とくで得られる金利

貸とくの金利は銘柄ごとに大きく異なりますが、ステーブルコイン3種は11%と突出しています。BTC2.5%、ETH3.5%という水準も、変動相場通貨としては十分に高めです。

利率は毎月見直しが行われ、市場流動性やDeFi利回りを踏まえて上下します。Gaiaは前月18日前後に翌月の適用利率を公表するため、ユーザーは更新前に収益見通しを把握できます。

高利回りだと感じる一方、長期的には利率低下も想定されます。特にステーブル11%は競争激化で縮小する可能性があるため、早期参入のメリットが際立ちます。

貸とくの各銘柄の最新金利状況は以下の記事で紹介しています。

【業界最高水準】貸とくの利率は高い?各通貨の金利を紹介!

利率変動の告知タイミング

利率発表は毎月18日前後と決まっており、更新作業は次のように進みます。

利率変動の告知タイミング
  • 18日頃:Gaiaが翌月利率をサイトに掲載
  • 19日〜25日:ユーザーは解約可否を判断
  • 末日:1サイクル終了、利息計算

タイムラインが明確なので、投資計画を立てやすい点が魅力です。利率が下がる見込みなら25日までに解約し、より高利のサービスへ乗り換える選択肢も取れます。

貸とくの手数料

貸とくの手数料は無料です。
送受信時のオンチェーン手数料(ガス代)もGaia負担で、ユーザーは実質コストゼロで運用を開始できます。

例外は取引所から貸とくへ資産を送る際の手数料や、別銘柄へ両替するスプレッドです。これらはユーザー側で発生するため、申込前に確認しておくと安心です。

利回りをそのまま享受できる点が、他のレンディングサービスとの差別化要因です。

貸とくの手数料が他のレンディングサービスと比較してどれくらい安いのかは、以下の記事で解説しています。

貸とくに手数料はある?他のレンディング業者と比較して解説!

貸とくのメリット

貸とくが支持される最大要因は高利回りと使い勝手の良さです。特にステーブルコイン11%は国内他社にない魅力があります。

貸とくのメリット
  • 自動複利で効率UP
  • 1か月更新で柔軟運用

自動複利で効率よく金利収入が増えていく

自動更新を選ぶと利息が元本へ組み込まれ、次月から複利運用が始まります。単利と比べてリターンが加速度的に増えるため、半年〜1年保有時点で差が顕著に表れます。

複利効果は「利息が利息を生む」という雪だるま式の増え方を指します。
月次サイクルの貸とくでは12回/年で利息が積み上がるため、同年利でも四半期複利より収益が高くなる点がポイントです。

運用画面では毎月の利払いと元本推移が確認でき、学習コストをかけずに複利運用の恩恵を体感できます。

1か月更新で柔軟運用

貸とくのロック期間は1か月と短く、DeFiレンディングでありがちな半年〜1年縛りがありません。市場急変に備えながら高利回りを得たい投資家に向きます。

たとえば11月に金利が大きく低下する予想が出れば、10月25日までに解約すれば翌月末で資金が戻り、12月初旬には他サービスへ回せます。

途中解約ペナルティが利息ゼロになる程度で済む点も柔軟性を高めています。

貸とくのデメリット

貸とくのデメリットは途中解約のタイミング制限があることです。

途中解約のタイミング制限

途中解約は毎月25日までの申請が必須で、それ以降は翌々月まで資金を動かせません。急な出費が生じても即時払い戻しは難しい点に注意が必要です。

この制約はLockonインデックスで常時運用される設計上、ガスコストとリバランス効率を維持するために設けられています。
流動性を優先する場合は、必要資金を手元に残し、余剰部分のみを貸とくへ預ける運用が賢明です。

貸とくは危険?安全性を解説

貸とくの安全性については、Gaiaがマルチシグと分別管理、法定通貨弁済条項でリスクを抑制しています。

マルチシグと分別管理

マルチシグは「複数の鍵を揃えないと送金できない仕組み」です。
これにより内部不正や単一鍵ハッキングを防ぎます。

Gaiaは顧客資産を自社資産と分けて保管し、万一損失が出ても弁済優先度を確保すると宣言しています。
ただし分別管理は法的拘束力が弱い面もあり、第三者監査レポートの定期公開がリスク低減にさらに有効です。

Gaiaの信用リスク

Gaiaが破綻すれば元本回収が遅延または毀損する恐れがあります。暗号資産市場はボラティリティが高く、資金繰りが急変する事例も多いです。

約款には同価値の法定通貨で弁済する条項があり、元本保全を図っていますが、弁済財源が不足すれば実効性は限定されます。

スマートコントラクト・規制リスク

スマートコントラクトはプログラムなので、未発見のバグやハッキング被害で資産流出の可能性があります。

さらに金融庁がレンディングを交換業へ包含する議論を進めており、規制強化で事業継続コストが上昇するリスクも指摘されています。

ただ、こちらは貸とく限定のリスクではなくレンディングサービスを運営している業者の共通リスクです。

貸とくと他のレンディングサービスとの比較

国内レンディング市場ではBitLendingやHashHubLendingがシェアを持っていますが、貸とくは業界最高水準の高利回りと短期ロックで独自ポジションを築いています。

以下に貸とくと他社平均との主要条件を比較します。

比較項目貸とく他社平均
ステーブルコイン年利11%4〜8%
ロック期間1か月3〜6か月
複利運用自動複利単利が主流
プラットフォーム手数料無料入出金やガス代はユーザー負担

表から分かるように、貸とくはステーブル11%という高利回りを実現しつつ、1か月という短いロック期間で流動性を確保しています。利率だけでなく資金拘束の短さも優位性を支える要素です。

また、自動複利と手数料無料の組み合わせが収益効率を底上げしています。複利効果で利息が雪だるま式に増え、ガス代を含むプラットフォーム手数料を負担しないため、実際の手取り利回りが他社を大きく上回る点が差別化の決め手となっています。

他のレンディングサービスと比較したい方は、以下の記事に各レンディングサービスの金利一覧表を公開しているのでお読みください。

仮想通貨レンディングの金利一覧表を公開!業者選びのやり方がすべてわかる

最低数量と期間が異なる

貸とくの最低貸出数量はUSDC1万通貨、BTC0.06などやや高めです。一方でロック期間は1か月と短く、期間重視派にはメリットが大きい構造になっています。

BitLendingは1BTCから半年ロック、HashHubLendingは0.01BTCで3か月ロックなど、量と期間で一長一短です。

資金量が十分であれば貸とくで高利回りを狙い、小口なら他社を組み合わせるとポートフォリオの最適化が図れます。

貸とくの始め方

貸とくの始め方は以下の2ステップで行えます。

貸とくの始め方
  1. 申し込み
  2. 暗号資産の送金

画像付きのより詳しい貸とくの始め方は以下の記事で解説しています。

仮想通貨レンディングの貸とくとは?始め方を3ステップで解説!

貸とくについてよくある質問

貸とくについてよくある質問
  • 最低貸出数量はいくら?
  • 解約方法と返還時期はいつ?
  • 今後の金利はどのように決まる?

最低貸出数量はいくら?

ステーブルコイン3種(USDT、USDC、DAI)は各10,000枚、0.06BTC、2ETHが最低ラインです。
小口投資家には高く感じる水準ですが、この設定でガス代効率と運用収益を両立しています。

数量が不足する場合は余剰資金を追加するか、別サービスとの併用を検討すると良いでしょう。

解約フローと返還時期は?

解約は登録メールアドレスから25日までに申請し、当月末で運用が停止されます。元本と利息は翌月5営業日以内にウォレットへ返還される流れです。

計算例として、4月15日に解約申請すれば4月末で運用終了、5月上旬に資金が戻ります。
月末を待つ必要があるため、急な資金ニーズには向かない点を念頭に置いてください。

今後の金利はどう決まる?

金利の決め方は明記されていませんが、Lockonインデックスの実績利回りと市場の資金需要で決まる可能性があります。

Gaiaは過去データとオンチェーン取引コストを加味し、月次で見直しを行います。

市場が成熟し競合が増えると利率は徐々に低下する傾向がありますが、新たなDeFi戦略やAI活用でリスク調整後リターンを維持する計画も示されています。

ユーザーは毎月の利率告知をチェックし、必要なら資産配分を調整することで最適な利回りを追求できます。

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